フェンス
防犯性を高めるフェンス設計のコツ

茨城県で外構工事を行っているリバーガーデンです。
「道路からの視線が気になる」「防犯性を高める外構にしたい」といったご相談をいただく機会が増えています。
そのなかで、防犯対策の第一歩として注目されているのがフェンスの設置です。
フェンスは敷地を囲うだけの設備ではなく、不審者の侵入をためらわせる心理的効果や、目隠しとしての機能を兼ね備えています。
この記事では、茨城県内で多くの実績を持つリバーガーデンが、防犯機能を高めるためのフェンス設計のコツや選び方についてわかりやすくご紹介します。
防犯対策としてのフェンスの基本

セキュリティを意識した住まいづくりをするとき、フェンスは防犯面を左右する大切な外構設備です。
家の外観に馴染むデザインであっても、防犯効果が十分でなければ本来の機能を十分に発揮しているとはいえません。
侵入者に「入りにくい」「目立ちやすい」と感じさせ、空き巣や不法侵入のリスクを下げる工夫が大切です。
項目 | 要約 | 防犯のポイント |
---|---|---|
心理的バリア | ・フェンスは心理的な抑止力を生む ・視線を意識させ侵入をためらわせる ・透けすぎず圧がある構造が効果的 | ・「見られている」と感じさせる ・適度な視線の通し方が重要 |
高さの誤解 | ・高いだけのフェンスは逆効果に ・視線を完全に遮ると死角になる ・視認性とのバランスが大切 | ・高さより「見せる」意識が抑止力に ・開放感と存在感の両立が必要 |
侵入を防ぐ「心理的バリア」としての役割
フェンスには物理的に敷地を囲む役割だけでなく、心理的なバリアとしての効果があり、視線を感じやすい構造にすることで、不審者が近づきにくい環境をつくることができます。
ただし、見通しが良すぎると防犯にはならないので、程よく視線を通しつつ圧を感じさせるバランスが大切です。
フェンス選びでよくある勘違い
防犯を重視してフェンスを選ぶ際、高さがあれば安心というのは誤解です。
高すぎるフェンスは、外部からの視線を遮りすぎて逆に死角を生む可能性があります。
重視すべきなのは、道路や家からの見えやすさとフェンスの存在感を適切に両立させるバランスです。
防犯に適したフェンスの選び方

防犯性を高めるフェンス選びでは、素材や構造、高さ、隙間の幅など、さまざまな要素を総合的に考えましょう。
敷地の形状や周囲の環境に合わせて、目的に合ったタイプを選ぶポイントを解説します。
項目 | 要約 | 防犯のポイント |
構造 | ・目隠しフェンス:視線を遮るが死角になりやすい ・完全遮蔽より適度な視認性が防犯向き ・透け感のあるルーバータイプが有効 | ・外からの気配がわかる構造で侵入を抑止 ・「見せる工夫」が防犯につながる |
素材 | ・アルミ:軽くて扱いやすいが強度注意 ・スチール:強固だが無骨 ・樹脂:手入れしやすいが耐久性に差あり | ・強度とデザイン性のバランスが重要 ・壊れにくい素材選びが防犯に貢献 |
目隠しフェンスは避けたほうがよい
フェンスには視線を通すタイプと、外からの視線を遮る目隠しタイプがあります。
外から敷地内が見えるフェンスはプライバシーが確保しにくいと感じるかもしれませんが、実は防犯面では優秀です。
適度に視線が通ることで周囲の目が届きやすくなり、不審者が侵入しにくい環境を自然とつくれます。
一方で、完全に目隠しをしてしまうタイプのフェンスは、内部に侵入された際に外部から気づきにくくなるというリスクを抱えています。
アルミ・スチール・樹脂といった素材ごとの特徴と防犯性
フェンスに使用される素材によって、見た目と防犯機能に大きな違いが出ます。
例えばアルミ製は軽くて扱いやすい反面、強度が弱く、スチール製は頑丈ですがデザインが無骨になりがちです。
また、樹脂製はメンテナンス性が高くデザイン性が豊富ですが、構造によっては壊れやすい商品が少なくありません。
フェンスでセキュリティを強化したい場合には、素材の強度とデザイン性をよく考えた選択が大切です。
防犯を意識したフェンスの施工・設計の注意点

どれだけ性能の高いフェンスを選んでも、設置方法が不適切だと十分なセキュリティ機能を発揮できません。
設計段階から敷地全体の状況をふまえ、施工上の注意点を押さえ、より安全な空間をつくる工夫をしましょう。
項目 | 要約 | 防犯のポイント |
---|---|---|
隣地との境界 | ・配置ミスで隙間ができると侵入の足がかりになる ・人目につかない場所こそ丁寧な設置が必要 | ・境界ギリギリに設置して死角を減らす ・全体の防犯動線を意識して配置 |
足場をつくらない | ・フェンス近くの物置や鉢植えが足場になる可能性 ・動線や物の配置が防犯に影響 | ・フェンス周辺を整理整頓 ・乗り越えやすい環境をつくらない |
すき間対策 | ・すき間があると侵入や道具差し込みのリスク ・子どもやペットの安全面に注意 | ・すき間をできるだけ小さく設計 ・下部の処理は防犯設計の一部 |
傾斜地での施工 | ・傾斜地では隙間や高さのムラが生じやすい ・放置すると死角や弱点に繋がる | ・現場の高低差に応じて調整施工 ・施工力のある業者を選ぶ |
フェンスの設置位置は隣地とギリギリにする
隣地との境界にフェンスを設ける際、配置を誤ると隙間ができてしまう危険性があります。
特に住宅と住宅のあいだは人目につきにくいため、境界のギリギリにきちんと設置しなければ侵入経路として使われてしまうのです。
設置位置に迷った場合は敷地全体を見つつ、防犯性の高いレイアウトになるよう、外構の専門業者と相談しましょう。
足場になりそうな物を近くに置かない
せっかく高さがあるフェンスでも、周囲に足がかりや目隠しになる物が置かれていれば、乗り越えられてしまいます。
例えば、物置やプランターといった庭の備品は盲点です。
セキュリティを高めるなら、敷地内の動線や物の配置をよく考え、不審な動きを助けるような環境をつくらないようにしましょう。
フェンスと地面とのすき間は小さく
防犯を意識するうえで、フェンスと地面の間にできるすき間に注意する必要があります。
フェンスと地面の間があいているとしゃがんで侵入されたり、小さなすき間でも道具を差し込んでフェンスを破壊されるかもしれません。
小さなお子さまやペットの安全面から、地面とのすき間はなるべくなくす設計にするのが望ましいです。
傾斜地での施工トラブルに注意
敷地に傾斜がある場合、フェンスが地面と平行にならず隙間が生じたり、高さが不均一になる危険性があります。
そのまま施工を進めてしまうと、防犯上の死角や弱点となってしまう場合があり、現場の地形に応じて高さを調整しながら設置する技術が必要です。
そのためには、地元の地形や特性をよく理解した、施工力のある業者を選ぶようにしましょう。
フェンスと一緒に防犯性を高める工夫

フェンスに加えて、外構の設計や照明の配置などを工夫すると、住宅の防犯性を高めることができます。
フェンスの効果を引き出せるかは照明や植栽、門まわりの配置次第なので、防犯対策は空間全体を一体で捉える視点が必要です。
項目 | 要約 | 防犯のポイント |
---|---|---|
照明 | ・照明の位置が遠すぎると影ができて死角になる ・フェンス沿いに設置すると視線を集めやすい | ・照らす位置と光の広がりに工夫 ・夜間の視認性を高める配置が効果的 |
植栽 | ・背の高い植木が隠れ場所になる可能性 ・風通しと視線の通りを意識 | ・フェンス前の植栽は高さや位置を配慮 ・目隠し目的で視認性を確保 |
カメラやセンサー | ・フェンスと連動して抑止力が向上 ・夜間の視認性がセンサーライトでさらに高まる | ・目立つ位置にカメラ設置 ・複合的な設備で侵入抑止効果を最大化 |
門柱・ポスト | ・陰になると潜みやすい空間が生まれる ・フェンスや照明と一体的に設計し安全性を向上 | ・門まわりを人目につきやすく配置 ・外構全体で死角をつくらないように注意 |
照明とフェンスの位置関係を調整して死角をなくす
夜間の防犯性を高めるには、照明とフェンスの位置が重要です。フェンスに沿ってライトを配置すれば、通行人の視線や不審な動きを察知しやすくなります。
一方、照らしたい場所と光源の距離が遠すぎると、影ができてかえって死角が生まれるため、明るさだけでなく光の向きや広がりを意識しましょう。
植栽でセキュリティの甘い部分を作らないように注意
植栽は自然の美しさを取り入れて庭を魅力的に演出しますが、防犯面では注意が必要です。
例えば、フェンスの前に背の高い植木を並べると裏側が隠れてしまい、不審者の隠れ場所となってしまう恐れがあります。
目隠しとして活用するときは、風通しや光の通り道を意識しながら配置してください。
防犯カメラやセンサーと組み合わせて防犯力を高める
フェンスと一緒に、防犯カメラや人感センサーを導入するケースが増えています。
目立つ位置にカメラやセンサーライトがあれば侵入抑止の効果が高まり、実際の被害を未然に防ぐ事ができるのです。
こうした設備をフェンス設計の段階から組み込めば、外構全体と調和した防犯対策が行えます。
門柱やポストの配置を工夫して不要な空間を作らないようにする
門柱やポストの位置がフェンスの陰になっていると、周囲から見えにくくなり、不審者が身をひそめる空間になるかもしれません。
日常的に出入りする場所だからこそ、細かく配置を工夫すれば防犯効果が高まります。
できれば門柱やポストは人目につきやすい場所に設置し、ライトやフェンスと不要なすき間を作らず安全性を確保しましょう。
安心できる住まいはフェンスの工夫から

フェンスは、住まいの外構において防犯やプライバシー確保に役立つ、欠かせない設備です。
ただ敷地を囲うだけでなく、防犯対策を意識して設計・配置すれば効果を高められます。
不審者の侵入リスクを下げて家族の安心を守るためには、外構の設置位置や素材、デザインなどの細かな点に配慮しながら、計画的に進めましょう。
視線をやわらげつつ、圧迫感を与えない和風の目隠しフェンスを取り入れたい方は、「目隠しフェンスの効果と選び方」の記事も参考にしてみてください。
茨城県を中心に外構工事を行うリバーガーデンでは、おしゃれで防犯効果の高いフェンスのご提案を行っています。
ぜひお気軽にご相談ください。